Harpsichordist TOMOKO MATSUOKA
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          イタリア便り
 
2011.3.7 N.38
「カルナバル(謝肉祭)」@バルセロナ


11年住んだミラノを離れ、今年からスペインのバルセロナに移りました。
最近も帰国中など、イタリア以外から書くことがしばしばだったイタリア便りですが、 しばらくぶりの更新となってしまいました。
大変遅ればせながら、本年もよろしくお願いします。

近く、バルセロナから気軽に綴るようなブログを始めたいと思っていますが、 環境が整うまでもうしばらくお待ち下さい。

さて先週末は、バルセロナの街は仮装した大人・子供でいっぱいでした。
謝肉祭、カーニバルと言えば、ヴェネツィアやリオなどがとても有名ですが、 スペインでもカルナバルはしっかりと楽しまれていました。
ヴェネツィアでもシーズンは同じく2月から3月にかけて、ドイツに住む友人もカーニバルシーズンで、 子供たちは全員仮装しての登園で、娘さんの衣装探しに四苦八苦したもよう。

しかし、これは一体何のためのカーニバルなのかと思いきや、 電子辞書で広辞苑を開くと、分かりました!
カトリックで、四旬節の前に3〜8日間行われる祝祭。道化、滑稽、歓楽が許されて、 様々な仮面劇などが催される。とあります。
四旬節は、復活祭前の40日間の斎戒期で、キリストの40日間の断食修行を記念するもの、 四旬祭。今年の復活祭は4月の第3週ごろですから、なるほど、ぴったり合いますね。 ・・・って合わないはずがないですが(笑)

イタリアに長く住みつつ、宗教とは縁が薄かった私。こういう、 今更・・・みたいなこともちょっと調べると、頭がすっきりして妙に納得です。

様々な仮装を見ましたが、特に印象的だったのは、 手話と口をせわしく動かしながらすごく楽しそうにおしゃべりしていた若者のグループを、 メトロの車内で見かけたときです。たくさんの勇気をもらった気がしました。
だれもが清々しく、堂々と生きていける社会であって欲しい、 そして自分もそんな社会の一員でありたいと思いました。

 
 

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