Harpsichordist TOMOKO MATSUOKA
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イタリア便り
2009.8.20 N.18
「はじめてのホスピス演奏会」・・・一時帰国中
去る17日、山梨県中央市にある玉穂ふれあい診療所で、ボランティアコンサートをしてきました。 そこは、今年5月に祖父がお世話になり、最後の1週間を過ごした場所でした。 その診療所で看ていただけることになったという、うれしいニュースがイタリアの私のところに届いた時には、 どんなところか知りたい一心ですぐに診療所のホームページを見てみました。
そうすると、そこには素晴らしい医師や看護士さんたちスタッフの他、 たくさんの地元ボランティアの方々や支援の会があることを知り、多くの人々の助けがあって、 地域に根付いた診療や経済的な困難を覚悟でとにかく患者さん第一のホスピス診療をしていることをなどを知りました。 驚きと感動、大変な感銘を受けて、私も何かしたいと思い実現したのが、今回の演奏会でした。
午後1時半から1時間という短い時間でしたが、70人もの方が集まってくださり、 その中には患者さんもいらっしゃって、とても充実した素敵な時間を過ごすことが出来ました。 チェンバロなんて初めて聴かれる方がほとんどだったと思いますが、とても真摯に耳を傾けていただいて、 終演後には甘いものに集まる蟻さんのように、それはそれはもうたくさんの方がチェンバロの周りに集まり、 いろいろな質問をしてくださって、また触っていただいて、本当に感動しました。
祖父が居た場所でチェンバロの音を響かすことができたこと、 また祖父の最後の時間を共有してくださった先生方はじめたくさんの方にお会いできたことは、 私にとって特別で、とても意味のある出来事でした。 さらに、思いのほかこんなにもチェンバロに興味を持っていただくことが出来たのも、大変うれしかったです。
私のCDを買って下さった方がたには、たまほにて・・・とサインさせていただきました。 私も記念に院長先生の書かれた本を購入、先生にサインしていただきました!早速読んでいます。 ホスピスや緩和ケアについて少し知る機会を持てました。祖父がもたらしてくれた素敵な出会いやご縁を大切に、 これからも玉穂ふれあい診療所を応援したいと思います。そして、このような診療所がもっと増えればいいなと願っています。
3日後にはいよいよ市川・府中・都留での3公演が始まりますが、良い演奏会になるといいなと思っています。 会場が広いので、まだお席があります。皆さまのお越しをお待ちしております。
*ホスピス演奏会の記事が
朝日新聞山梨版
に掲載されました。
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