Harpsichordist TOMOKO MATSUOKA
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イタリア便り
2009.7.19 N.17
「水温15度の湖へ!」
イタリアはすでに5月ごろから、30度を越える猛暑に度々襲われていましたが、ここ数日は、 27度くらいと涼しめで、朝晩は何かを羽織らないと寒いくらいです。
夏の試験期間も無事通り過ぎ、音楽史の試験は直前にお腹が痛くなるほど緊張しましたが、 机に向かって必死にバッハのロ短調ミサ曲を勉強した甲斐あり、何とか恐怖の20分間は終わりました。 何度体験しても、音楽史の口答試験は、嫌ですね。20分間、途切れたり回答に詰まることなく 話し続けるというのは、本当に外国人にとっては苦難です。 しっかり話したり、意見を述べられて、一人前と見られる文化だなぁと、つくづく感じます。
さて、試験も終わって、ちょっと夏休み気分で、スイスの山の中に行ってきました。 標高800メートルほどの山の中は、さすがに涼しく、避暑にはいいけれど、 イタリアのギラギラの太陽が恋しくなるくらい、ずっと曇っていました。それでも、 ようやく太陽が出てくれた日には、ビキニを着て、張り切って湖に出かけました。 練習や仕事の合間のリフレッシュというのにふさわしく、何と水温は15度!外は30度を越えていたので、 寒くはないですが、「水に入って何とか皮膚が赤くならない」くらい冷たいです。 泳ぎながら腕を見たら、鳥肌が立っていました・・・
湖畔にはきれいな丘陵地帯が広がり、すぐ後ろはブドウ畑、近くにはお城が聳え立ち、 湖に浮かんで見る青空とそれに続く景色は美しかったです。 浅いところでは子供が遊び、はしゃぐティーンエイジャー、遠くまで泳いでいる人、 日光浴をする人や、本や新聞を読んでいる人、中高年の人もたくさん居て、いいなぁと思いました。 イタリアでもそうですが、いくつになってもこうして積極的に楽しむ人々を見るのは、 すごく気持ちが良いです。
明日は、日本に飛びます。今回の一時帰国は9月5日までです。 8月末には、イタリアで知り合った留学仲間の2人と、国内3ヶ所で演奏します (詳細は演奏会情報をご覧下さい)。イタリア初期バロックの名曲を、 歌とリコーダーとチェンバロの調べに乗せて、お話を交えながらお届けします。 お子様から大人まで広く楽しんでいただける、肩の凝らない演奏会を目指します。 どうぞ、お気軽にお出かけ下さい。
良い夏を!
ブオナ・エスターテ!
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