古楽情報誌アントレ
2007年9月号

アントレ・ノーツ

ブルージュ国際古楽コンクールで、松岡友子 第3位、山本満寿美 第5位 入賞

　古楽の分野で世界的に最も権威のあるコンクールのひとつといわれるブルージュ国際古楽コンクールが、7月25日から8月1日まで ベルギーの古都ブルージュで開かれ、チェンバロ部門で第3位に松岡友子氏、第5位に山本満寿美氏が入賞した。

　第1次予選には世界各地から71人が参加、うち日本人は12人と最多。第2次予選（セミファイナル）には松岡、山本両氏のほか、 村上暁美（ケルン在住）、脇田英理子（バーゼル在住）ら日本人4人を含む11人が進み、本選には5人が残った。

　チェンバロ部門で日本人が2人も入賞したのは1986年に�繻`亜樹子、高橋美由紀両氏が2位に入賞して以来、21年ぶりの快挙となった。 今回の他の入賞者は次の通り。

　　　第2位（1位なし）JULIEN WOLFS（ベルギー、聴衆賞も受賞）
　　　　　　　　　　　　　FRANCESCO CORTI（イタリア）
　　　第3位 松岡友子（ミラノ在住）
　 　 第4位 SUSAN TOMAN（カナダ）
　　　第5位 山本満寿美（ロンドン在住）

　また同時に開かれたフォルテピアノ部門には41人が参加（うち日本人は9人と最多）、セミファイナルには、重岡麻衣氏 （ブリュッセル在住）、丹野めぐみ氏（オランダ在住）の邦人2人を含む9人が進んだ。惜しくも両氏は本選には残らなかった。 入賞者は次の通り。

　　　第2位（1位なし）STEFANIA NEONATA（イタリア、聴衆賞も受賞）
　　　第3位 ALEXANDRA KORENEVA、OLGA ANDRYUSHCHENKO（共にロシア）